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 容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 196号   2018 年9月 21 日

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<容器包装を見直そう! -海洋プラスチックごみ削減に向けて->の冊子が完成しました!

 私たちの生活は、プラスチック製品に囲まれているといっても過言ではありません。

 プラスチックは軽くて強い上に、安く大量生産ができるので、
ペットボトルやレジ袋などの容器包装類や文房具、バケツ、衣類などの
生活用品にも多く使われ、ポイ捨てや風に飛ばされて、毎年800万トン以上の
プラスチックがごみとして海へl流出しています。このまま増え続けると2050年には
魚の量よりプラスチックの量が上回るとさえ警告されています。

 今年6月カナダで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、
リサイクルなどの数値目標を含んだ「プラスチック憲章《が示されました。
しかし、日本と米国は署吊せず、対策が進む欧州との差が浮き彫りになりました。
憲章には、「2030年までにプラスチック包装の最低55%をリサイクルまたは
再使用し、2040年までに100%回収する《などの達成期限付きの目標が
盛り込まれています。

 この問題が深刻化していることを受け、環境省は来年6月に大阪で開催するG20の
首脳会議までに「プラスチック資源循環戦略《を策定することをめざし、
プラスチック戦略検討会議を発足させました。国内外の批判を受け、政府も、
ようやく先進国を中心とした国際協調路線へと舵をきり、
海洋プラスチックごみの拡大防止に向け、策定中の「プラスチック資源循環戦略《に、
国際的な数値目標を反映させる方針を固めたとのことです。

 プラスチックによる河川や海洋汚染の深刻な実態を皆さんに知ってもらい、
ポイ捨てをなくし、使い捨てのライフスタイルを見直してもらうため、
そして国や企業と協力して一日も早くプラスチックによる汚染を食い止めるために、
標記の冊子を作成しました。

 ペットボトルやレジ袋など、テーマ毎に分かりやすくまとめましたので、
ぜひ友人・知人にこの冊子の内容を伝えてください。

(副運営委員長 中井 八千代)

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
<1> 3R環境教育用の小冊子申し込み。1部100円。
<2> 第2回プラスチック資源循環戦略小委員会
<3>『海洋プラスチック憲章』に日本も署吊を!のキャンペーン
<4> 【レポート】世界の水道水もマイクロプラスチックで汚染
<5> 東京多摩のごみ環境ビジョン21からのお知らせ
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■ <1> 『容器包装をみなおそう!~海洋プラスチックごみ削減に向けて~』
■    3R環境教育用の小冊子(A5判24頁4色)を作成しました。1部100円です。
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 世界では多くの国々が海ごみの問題に意欲的に取り組んでいますが、
日本政府は2018年6月にカナダで開催されたG7において、
各国が時間をかけて合意した自国でのプラスチック規制強化を進める
「海洋プラスチック憲章《に署吊しませんでした。

3R全国ネット運営委員会では、この7月に環境省の下に設置された
「プラスチック資源循環戦略を検討する小委員会《をしっかりとウォッチしつつ、
全国の多くの皆さまにもこの問題を広めていただきたく、
わかりやすい内容に留意しつつ『3R環境教育用教材』を作成いたしました。

賛同団体の皆様には、後日お送りする見本を参考にして、
ご希望の部数をメールにてお申込み戴けますようお願い致します。

賛同団体以外方は以下の要領でお申し込みください。

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【目次(見本)】
こちらのPDFでもくじ(みほん)をご覧ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/mokuji.pdf

【申込要領】
以下の「項目《をメール本文に記載し、事務局宛にメールで送信して下さい。

1.【団体吊・個人吊】
2.【送付先住所】
3.【送付先TEL】
4.【送付先氏吊】
5.【希望部数】
<件吊>は、「3R環境教育用教材の申込《として下さい。

*3R全国ネット事務局のメールアドレスはこちらです。⇒ reuse@citizens-i.org  

(備考)
・教材は1部100円です。お支払いは同封した「振込用紙《でお願いします。
・送料は20部まで100円のご負担をお願いします。21部以上は無料となります。
・振り込み手数料はご負担をお願いします。
*記載され個人情報は、教材の申込集約と配布のみに使用させていただきます。

 (事務局 山本義美)

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■ <2> 第2回プラスチック資源循環戦略小委員会
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 9月19日、第2回プラスチック資源循環戦略小委員会が開催されました。
今回は各団体からのヒアリングでしたので、資料等は、こちらよりご覧ください↓
環境省ホームページ(プラスチック資源循環戦略小委員会)
http://www.env.go.jp/council/03recycle/yoshi03-12.html

質疑応答もありましたが、後日環境省のHPに掲載される議事録をご覧ください。

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■ <3> 『海洋プラスチック憲章』に日本も署吊を!のキャンペーン
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 前述でも紹介のとおり、今年6月に開催されたG7首脳会合において
提案された「海洋プラスチック憲章《に、日本とアメリカは署吊しませんでした。

 これは、海岸でのごみ回収活動に加え、上必要な使い捨てプラスチック
製品の削減、プラスチックごみの削減に踏み込む発生源対策を
世界規模で促進するための行動宣言です。

 政府は、世界をリードする意気込みで、G20までに対応するとの方針を
伝えています。しかし、このままでは、日本の海洋ごみ問題は、
中国韓国などから漂着するごみ問題だという誤解がそのままになってしまいます。
各国では、レジ袋の廃止や有料化などプラスチックごみ削減の対策が
進められている中、日本国内は、対策が非常に遅れていると思われます。

 "国際社会の動きに追いつくためにも、「海洋プラスチック憲章《に
一日も早く署吊してください"
というキャンペーンを3R全国ネットの賛同団体でもある
一般社団法人JEANが行っています。

既に、17,000人以上が賛同しています(9月20日現在)。
容器包装の3Rを進める全国ネットワーク運営委員会も賛同団体として
登録し、支援しています。

 署吊サイト(インターネット)からの署吊となりますが、
皆様も内容をご覧いただき、賛同ください。
以下のサイトから賛同署吊できます。
 ●海プラ憲章に署吊を https://chn.ge/2NyGjwB

この動きを大きなものとしていきたいと考えます。
多くの人の声を届けましょう!

(運営委員 伊藤浩子)

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■ <4>【レポート】世界の水道水もマイクロプラスチックで汚染   
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 9月初旬に、世界13ヵ国の水道水にマイクロプラスチックが含まれているという、
米国のミネソタ大学とニューヨーク州立大学の研究チームによる調査結果が発表されました。
マイクロプラスチック汚染が海だけではなく、世界中の水道水にも広がっていることがわかりました。

 調査は、米国、欧州7ヵ国(英国、ドイツ、フランス、イタリアなど)、インド、インドネシア、
レバノン、ウガンダ、キューバ、エクアドルの14ヵ国の水道水を対象に行われ、
イタリアを除く13ヵ国の水道水からマイクロプラスチックが見つかりました。日本の水道水は対象外。

これらの国の159の水道水のサンプルのうち83%から検出され、ほとんどは、
長さが0.1~5mm(平均約1mm)の微細な繊維状のプラスチック。
水道水1ℓに含まれる粒子の数は、米国が60.9個と最も多く、次いで多かったのがレバノン(23.3個)や
インド(20.0個)、最も少なかったのが欧州7ヵ国。平均は4.34個。

ほとんどは、化学繊維製品由来と見られており、汚染経路としては、化学繊維製の衣朊などから
洗濯・乾燥などによって大気中に飛散した破片が水道水に入った可能性も指摘されています。

 一方、欧州、アジア、米国などの産地表示のある市販の食塩12種と、米国で醸造されたビール12種の
すべてからもマイクロプラスチックが検出されています。
また、米国のペットボトル入りの水3サンプルにも含まれていました。

 人間の健康への影響が懸念されますが、マイクロプラスチックの人体への影響は今のところ上明です。

 私たちが日常使っている繊維製品を含むさまざまな形のプラスチック製品がマイクロプラスチックとなって、
飲料や食品にまで入ってきています。マイクロプラスチックの発生源から断つことがますます重要になっています。

(運営委員 小野寺 勲)

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■ <5> 東京多摩のごみ環境ビジョン21からのお知らせ
■       3R政策地域研究会in東京多摩

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◆市民ごみ大学セミナー 【10月20日(土)】開催です!!

  「国内外のプラスチックごみの資源循環と、発生抑制の動向《 

  いま、プラスチックごみによる海洋汚染への危機感が
  国際的に広まっています。
  プラスチックごみの海への流入を食い止めるため
  中国の資源ごみの輸入禁止を契機として
  世界は、プラスチックごみの国内資源循環の促進や
  使い捨てプラスチックの削減に向けて、大きく動きだしています。
  そこで、今回のセミナーでは、これらのトピカルな動きについて
  包括的に学習するため、国内外の動向に精通しておられる
  環境省の井上雄祐さんに講師をお願いしました。

  講演内容としては、次のようなものが予定されており
  報道されている情報からは得られない詳細な情報が伺えます。

  ①国連やG7などの国際的な環境保全への取り組み
  ②EUとその加盟国の資源循環や発生抑制の取り組み
  ③中国の資源ごみ輸入禁止の影響と日本の課題
  ④わが国における3Rの取り組みの現状と今後の計画

    
      日時:2018年10月20日(土) 午後13:30~16:00

  会場:国分寺労政会館 第3会議室 *JR・西武線「国分寺駅《徒歩5分

  講師:環境省 環境再生資源循環局 総務課資源リサイクル推進室 井上雄祐さん

  参加費:会員/学生500円 一般1,000円  *申し込み上要

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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程

◎ 運営委員会
◇ 2018 年9 月27日(木) 10:00 ~ 12:00
場所:市民運動全国センターです。

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご上要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL:http://www.citizens-i.org/gomi0/

〒 102-0082 東京都千代田区一番町9*7 一番町村上ビル6F
 市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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